
「ひたすら肉体の安全無事を主張して、ゴヤールスーパーコピー 魂や精神の生死を問わないのは違う(三島由紀夫)」――日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」元ボードメンバー、伊地知泰威氏の連載。今回は、日本の歴史あるソウルフード「天丼」について。
天ぷらの起源は室町時代、ポルトガルから伝わった南蛮料理とされている。当時はまだ油が高級品だったため、天ぷらは庶民にとっては高嶺の花だったらしい。江戸時代になって油が大量に生産されるようになってから、天ぷらの立ち食い屋台が並ぶようになって、寿司やうなぎなどとあわせて庶民のソウルフードとして浸透していったとか。で、天丼の誕生は諸説あるものの、明治時代には庶民の食べ物として浸透してたというのが一般的である。
そう、天ぷらや寿司、うなぎは今でこそ高級料理のイメージが強いけど、元来、庶民のファストフード。高級料理としてのポジションを確立していったのはどれも明治時代以降、料亭や専門店ができてから。天ぷらで言えば、カウンター越しの職人さんがひとつひとつ揚げてくれる車エビや稚鮎やふきのとうをつまみに酒を呑むのも大好きだけど、それと天丼は楽しみ方そのものが全く別もの。庶民のファストフード天丼は、丼ぶりを両手で抱えて、勢いよくかっ喰らいたい。